行程 / Process
折箱に使用される木材はピアノやバイオリンを成型する際に使用するのと同ランクの木材です。
産地は国産と外材とをバランスよく使用しており、国産材は昔ながらのエゾ松を、
外材は、カナダ・アラスカにある シトカスプルスを使用しています。
この材料は成型において堅すぎずにしなやかで粘りと張りがあるのが特徴で、
折箱のように細かい成型を必要とする 商品に適した材料です。
木材自体にある匂いもほのかに香り、高温多湿の日本の風土に適した材料と言えます。
木目に見られるように、ひとつひとつ個体差があるのは人も木も同じであり、
白くて綺麗な木もあれば、アテが強い癖のある木も存在します。
その木は、水分が少ない時期を狙って、冬の極寒の山に分け入って伐採され、
細心の注意を払って北海道全域から道東に集められます。
大事な木は、夏場はカビが生えたり、虫に食べられないように水をかけて管理され、
マイナス20度にもなる冬場は、凍った状態から 丁寧に解凍されます。
我々はこの自然からの恵みを、1本1本無駄なく使うために日々歩留まりを高める努力をしております。